オケ トラ

オケ…手桶でも棺桶でもなくてオーケストラのこと

トラ…アムールトラと素敵なものでなくてエキストラのこと

 

業界用語というやつですね。

こんな略し方しても特にカッコいいとは思わないんですが、なんか皆普通に使ってますね。

 

この前の日曜日、アマ(チュア)オケトラやってきました。(正しい用法かどうか知りません)

ベルリオーズ:ローマの謝肉祭

サン=サーンス:アルジェリア組曲

チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」

あまり知られていないのですがアルジェリアは特に素敵な曲でした。

サン=サーンスってすごい職人ですね!

4曲からなる組曲でしたが、それぞれの性格づけもはっきりしていてコントラストもばっちり。

スコア見るとすっきりとわかりやすく面倒なところがないのに、音にすると、なんてまあ素敵♡

メロディーもわかりやすく、ハーモニーもおしゃれ。

もっともっと取り上げてもらって、聴く機会が増えてほしい作曲家ですね。

 

ベルリオーズとサン=サーンスはピッコロがかなり活躍します。

チャイコは4楽章だけなのです。

だから、後半はステージで曲を堪能しようと思っていました。

 

ところが…

前日の朝、2ndフルートの人のご家族にご不幸が…!!!

今から代役は探せないし、無理に出てもらうのもかなり心苦しい。

方法は一つしかありませんでした。

私がピッコロを吹いて、かつ、できるだけ2ndパートを吹く!

午後から楽譜をもらって必要なところをチェック→どこでどちらに持ち替えるかを考える→練習!

持ち替えの時間が本当に短くて(1小節とか)かなりリスキー。

それに、リハの時間が足りなくてぶっつけ本番で演奏する部分もあったりして。

でもなんとか頑張りました。

ちょっと荒くなってしまったところもあって心配でしたが

「フルートが1本足りないとは感じなかった」というお言葉を聞いて心底ホッ♪

 

なかなかできない貴重な経験でしたね。

それに、スコアをちゃんと見て本当に必要なのはどこか?を読み取る勉強もできました。

こんなことでも楽しまなくちゃあ〜もったいない、とばかりに最後は開き直れましたし。

アマオケを長く続けていらっしゃる方でも「こんなことは初めて」ということだったので

本当に珍しいケースに当たってしまった訳でしょうね。

 

こんなことが可能だ、なんて言ってしまって、オケ人員削減のために

あちこちで無理なことをさせるようになってしまうと困ります。

作曲者が指示しているように人を使いましょうね。

 

私も次はちゃんと1つのパートに専念したいです。

普通はそうなんだから。