第2回クーラウフェスティバル終了!

どこから書き始めて良いのかわからないくらい

盛り沢山で充実して、楽しめて疲れた2日間。

クーラウフェスが終わりました。


もう最後の1〜2週間は練習に雑用にてんてこ舞いで、一気に突入してしまった。

大丈夫かな?でも有能な理事が揃うこの協会、

何とかなるだろう…と、構えていたら何とかなりました。

ホッとしていますが、まだあります、後始末。もう少しです。

まずは10日・王子ホール会員コンサートの報告

↑こちらは、ピアノのソナチネが

8本のフルートと2本とのアルトフルートのためにアレンジされたもの。

スヴィッツアー氏の指揮。

オリジナルどおりではないですが、

フルートアンサンブルらしい華やかな動きと色彩が加わった

吹いていてもワクワクしてくるアンサンブルでした。

アレンジは、デンマークを代表するフルーティスト、トーケ・L・クリステンセンのお父様

アスガー・クリステンセン氏によるもの。

スヴィッツアー氏の出版社で楽譜販売されています。


←一番の圧巻はこちらかな。

 クーラウフルート曲では1・2の人気を誇るOp119を、

フルートオケ伴奏で6人のゲストがソロを担当。

左から、ユント氏・スヴィッツアー氏・酒井先生・立花さん・ペトルッチさん・アドリアン。指揮は播先生。

残念ながら、後ろの隅っこでアルトフルートを吹いていたので、会場で聴くことはできませんでした。

きっと、それぞれの奏者の個性がはっきりと出ていて

とても興味深いプログラムだったのではないでしょうか。

私達は、聴き入ってしまうと伴奏に支障が出てしまいます。

かなり神経を使って小さく弱くアンサンブルが乱れないように吹くことに集中!

もちろん、ソロの音は耳に入っていますが、鑑賞はできませんでしたね。

共演できて嬉しかった、と考えることにしましょう。

 少人数でのアンサンブルとしては

フルートデュオと弦楽との五重奏に出演しました。

デュオはOp102-2

第2楽章は妖精の丘のモチーフによる変奏曲

だいぶ短縮しましたが、流れは不自然ではなかったはず。

事故はありましたがアンサンブルは楽にまとめられました

2回しか練習してない割には、良くまとまってたと思うよ

ね、西川さん!

そして、私自身がとても楽しみにしていた

フルート五重奏Op51-2

弦楽四重奏はヴァイオリン2・ヴィオラ1・チェロ1という編成ですが、この曲は上に乗るのが高音楽器なのでヴァイオリン1・ヴィオラ2・チェロ1という珍しい組み合わせ。

内声の厚みで、和声感がより繊細に豊かに出せているように思います。

クーラウって天才だね!


チェロの玲子さんはスタジオコンサートでもお馴染みのイギリス在住時からのお友達。

今回、結成したばかりの弦楽四重奏のお仲間と共演して下さいました。

普段フルートやピアノとばかり合わせていると気がつかないことや

ボーイングでフレーズを作る弦の考え方などを、練習中に伺うことができてとても面白かった。

音の重ね方も難しいけれど、思ったような色合いが表現できたときは、とても嬉しかったですね。

この2番のクインテットは3曲あるうちで私が一番好きな曲。

クーラウの曲の中でも5番目以内には絶対入ります。うん、3番目くらいかな。

厳かで繊細な序奏、運命の主題を思い出させる強い推進力を持つ1楽章のテーマ、

どこか懐かしいテーマと次々と移り変わる色彩にはっとさせられる第3楽章、

疾走し華やかに盛り上がりつつも、ふわりと違う色合いを見せることを忘れない4楽章。

残念ながら、やはり2楽章をカットした上に、各楽章もかなり短縮しなければなりませんでしたが

それでも、この曲の魅力を王子ホールに響かせることが出来たようでちょっと安心。

そしてとっても嬉しいです。


19時台からは、メインゲストたちのソロ演奏


それまでは私はほとんど楽屋と袖とステージを行き来していただけでしたが、ここでようやく客席に腰を落ち着けることができました。

 

朝から集合して、ちゃんと音を出す時間もあまり取れないまま本番を迎えられても、皆さんさすが!の演奏。素晴らしいです。


個人的には鷲宮さんのピアノソロ、それからユントさんの新曲(これも鷲宮さんの伴奏)

とても大好きでした。

アドリアンのOp33ソナタは、以前から演奏する機会を探している一曲。

原曲はヴァイオリンソナタでヘ短調ですが、やっぱりクーラウですね、

フルートでも全然違和感がない。

やっぱり吹きたいな〜


最後は全員で明日のための「妖精の丘」を全員合奏して終了。

なんと!!!

100人以上出演してこれだけのプログラムだったのに、10分しか遅れませんでした!

そのうちの5分は、申請してない演奏が突然加わったためなので、実質5分程度。

ホールのステマネさんが素晴らしくデキル方だったおかげもありますが、

ご協力いただいた出演者の皆さん、手伝ってくださったヤマハやムラマツやマスターズの方々、

皆さんのおかげです。

感謝と嬉しさと、自分の演奏が終わった安心感と達成感、もろもろ。

でもこれで終わりではないんです!!


さてさて、2日目はどうだったのでしょうか?

続きを乞うご期待♪