第17回日本フルートコンヴェンションin浜松終了

3日間のコンヴェンション、参加してきました。

今頃は後夜祭の後片付けでしょうか?

最後の最後まで、働いて下さる皆さんのおかげで

とても意味のある会がここまで続いてきたし、これからも続けられるのですよね。

ありがとうございます。

 

メインゲスト3人のリサイタルはちゃんと聴けました!

2000人収容の大ホール、響きが少なくて巨匠たちも大変そうでした。

ベルノルドのパワフルで華やかで色気のある素晴らしい演奏も

響かないホールで頑張り過ぎ、オーバーブローやダイナミックレンジが狭くなって

残念な面もありましたが、オールフランスもののプログラム、充分に「らしい」演奏。

いつものベルノルドの演奏会終了後に感じるリアルな存在感と爽快感は

ちょっともの足りなかったかな。

グラーフ、86歳!!!

滋味深くお腹の底から歌っているような素晴らしい音、健在でした。

シュトックハウゼンとテレマンの無伴奏を交互に繋げながらの演奏、

とても面白かった。舞台まで遠かったけれどまだ生で聴けて良かった。

ショッカーはさすが全部自分のオリジナル曲、だから、とはいえ、全部暗譜!

古いCDの音しか聴いたことがなかったので、失礼ながら音色に魅力ないな〜

と思っていたのですが、全然違うじゃないですか!?

1曲だけシルバーの楽器で吹いてましたが、後の曲はゴールドの楽器が良く鳴り

鮮やかなテクニックとともに、表情豊かに彩られたしなやかな音楽が聴けました。

うーん、また買っちゃいそうショッカーの楽譜、高いんだけどね、

吹きたくなるよ、あの演奏聴いたら…

 

さて、クーラウの妖精の丘は、最後まで時間との戦いでしたが

序曲を開場時から演奏する、役者さんの台詞を短くするなどの最終手段で

ちゃんと1時間50分に収まりました。ブラヴォー!

でも、私達はリハーサルから本番終了まで約4時間、

ほとんど板付き(舞台に乗ったままのこと)で皆へとへと。

心配だらけだったフルートオケ伴奏もなんとか形になったようです。

でもなにより、素晴らしいメンソウルの面々の演技と歌手の方のおかげ。

そうそう、会場時に5人しかいなかった客席も、終わる頃には一応出演者よりは多いくらいに。

ストーリーと演技のおかげで途中退出の人がほとんどいなくて嬉しかった♪

 

マスターズのショーケース。

メインはマレーシアフィル首席のフリスト・ドブリノフ氏。

まだ38歳ということですが、

落ち着いてしっかりした音楽を聴かせてくれる素晴らしい奏者です。

音色ももちろん素晴らしく、ディティールにこだわる緻密な演奏、

良かったですよ〜!

マスターズの楽器を選んだということに私は非常に納得しました。

だって私もそのように吹きたいから。

皆さん、フリストが日本でリサイタルを開くときはぜ〜ったいにお聴きのがしなく!

私は1000人ホールの初めての広さの中での響きを楽しみつつも

クーラウの疲れもあって満足のいく演奏とは言えませんでした。

大好きなソナタ・ラティーノでまだ良かった。

曲への反響が多かったので救われました。

 

今回、フリストの楽器(14K、925Silver)を吹かせてもらい

フリストにも私の楽器を吹いてもらって、ようやく気づきました。

やっぱり私の10K、軽いんです。

ん〜、前の楽器のシルバーヤマハのベイカーモデル・ヘヴィーも

またオーバーホール出しておいた方が良いかな…

 

会場では、昔懐かしい京都時代初期のアンサンブル仲間にも会えたし、

ちょっとずつですがいくつかの講座も覗くことができました。

 

演奏なしで、楽しみと勉強だけに参加したらすごくお値打ちな会ですよ。

貴重な情報集めと体験の機会ですね。

大勢の方々の多大なご尽力の上に続いているコンヴェンション

これからもより良い形で続いていきますように!