楽器を調整に出して・・・

 1月末から調子が怪しくなった現役マスターズ10金の楽器。

 2月に入ったら一気に重症になり、とうとう調整に出しました。

 いつも、浜松の本社兼工場に直接送ります。

 前回は〒で送ったのですが、高額な(?)貴重品扱い品を送るのが珍しかったのか、特定郵便局の局長さんや管理職のような感じの方などがかわるがわる見に来ては、窓口の方といろいろ話をしていくので、なんだか悪いことをお願いしているような気になっったことを思い出しました。で、今回は宅急便のセンターへ持ち込んでみました。

 「貴重品扱いでお願いできますか?」

 「貴重品扱いというのはありませんが、保険をかけられますよ。」

 「では、かけてください。」

 「送るもののお値段は?」

 「○○○万くらいですね(買った時の値段)」

 「…30万以上ですと、保険料が1万円に付き200円なので○千円になりますね。」

 「・・・・・・・・・・!

  では、△△万くらいで。(中古で売られているくらいの値段)」

 「それで良いですか?

  では、運送料と合わせて△千円になります。」

 「・・・・・・・・・・!!!(そういうことだったのか!?でも、もう今更送るのを止め  ますとは言えないし、今日送らないと週末までに仕上げてもらえないし、く~~っ!)

  わかりました、お願いします。」

 

 『ケチなおばさん』と、思われたでしょうね。

 その時、自分がどんな顔をしていたか想像するのも恥ずかしい。

 かわいい自分の大事な楽器を送るのだから当然なんだけれど、ついつい主婦根性が。

 そして、今回の方が安心して出せたかというと、あまり変わりはない。

 どちらにしろ、人の手に委ねるのだから。

 〒の方も宅急便の方も、プロ意識を持ってしっかり運んでくれるに違いない、

 と信じるしかない。

 時折、不埒な配達員がニュースになるが…いやいや、めったにないはず。

 そのために保険をかけているのだけれど、万一事故があって紛失やひどい破損があったとしたら…まったく同じものは手に入らないのですよ。

 家族と同じようなものでしょうか。

 毎日手に取り、吹いていることで楽器も変化していくので、お金で解決できるものではありません。…そうか、この場合、保険というのは配達員さんに「かけがえのない大事なものですよ、大事にきちんと届けてください」というメッセージを伝えるものなのかも。

 だとしたら、保険料を少々ケチっても心意気は伝わっているに違いない。

 

 そんなことを、考えているうちに…

 幸い、無事に技術者の手元に届いたそうで、ほっと一安心。

 

 元気にしてもらって、昨日発送されたとのことだが…

 まだ、届かない。

 今、午後5時近く。

 どこにいるのだろう。 

 また、同じ心配をしている。