短い準備期間でしたが、大変濃く充実した時間でした。
ピアノを練習したことのある人ならご存知のソナチネ。
ソナチネアルバムの第1番の曲は、クーラウ作曲のソナタ Op20-1 ハ長調
他にも子供の練習用としてちょうど良い技術と規模のソナタがいくつもあるのですが、
この夏IFKSでは、それらのソナタを出版しました。
これでクーラウのピアノソロ曲は全て世に出されたことになります。
それを記念しての演奏会だったのですが、ソナチネを紹介するだけでなく
それに後世の人がつけたオブリガートも聴いてもらおう!ということになってしまいました。
たとえば、ソナチネが弾けるようになったお子さんの親御さんがフルートやヴァイオリンを演奏できる人だったら、ご家族でこんな楽しみ方も出来るのですよー、というご紹介です。
「オブリガート」なので、ほんの飾り程度のもの?と思いきや、
とんでもなく音の数が多いもの、はっきり言ってピアノの邪魔!というものもありました。
これではアンサンブルとして成立しない、というレヴェルのものはだいぶ書き直しました。
今回はそれに結構時間を使いましたね。
さてさて、私は光栄なことに鷲宮美幸さんとの共演で、Op20-1とOp.55-3の2曲。
オブリガートなんだし、出来るだけ邪魔にならないように…と縮こまっていたら
「室内楽なので一緒に!」と言っていただき、素敵なアンサンブルとなりました。
3日前からの練習も丁寧に緻密にやっていただき、短い準備期間でしたが大変勉強になりました。
指摘いただいたことあれこれ、今後に繋がる大事なことを、
終わってから振り返りつつ、身の内にしみ込ませています。
鷲宮さん、本当にありがとうございました!
ご自身のブログにも写真付きで紹介して下さってますね。嬉しいです。
それにしても、クーラウ定期演奏会のお客さんの少ないこと!!!
こんなに素敵なピアノを聴けて、滅多にないオブリガート付きソナチネで、
しかも聴きに行けばその楽譜ももらえたというのに…
もう少したくさんの人に聴いていただきたいものです。